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木漏れ日の隙間から。日々の出来事をジャンル等問わず自由気ままに綴ります。 不適切な書き込みはご勘弁を!


by aki23star

⑥ 激動の3週間・・。

病院に戻ってからしばらく親父のことばかり考えておりました。
自分がこのような状態で、思うように体が動かなくて、正直言って、委ねっぱなしで・・・。
情けない己の姿に怒りが込み上げてきても、どうにもならない現実に。
何度も何度も地団太を踏み続け・・・。唯々、焦るばかりの自分です。
それでも、親父が自分に言ってくれた言葉を思い出しました。

「なってしまったものは仕方がない。じっくりと時間が掛かっても治せ。」

この親父からの励ましの一言を思い出し、かなり気持ちが落ち着いた自分でしたね。
親父にはここでも感謝です。ありがとうね親父。

今週末にはいよいよ退院の予定です。
入院してから3週間。予定通りですが。
しかし、週末の退院までまだまだ検査が何度も控えておりました。

今回の入院。眼科の精密検査で引っ掛かり、糖尿網膜症と診断された両目・・・。
再検査をして手術日も決まりました。
4月 5日(木) 第一回目の手術となりますが、併せて計4回に分けてのレーザー手術となります。

糖尿病の合併症で、完全失明してしまう患者が、年間で 4,000 人と、頂いたパンフレットに記載されておりました。
糖尿病患者数の比率から言ってしまえば低い数字かも知れませんが・・・。
この年齢。今までの生活習慣から失明してしまったら・・・。
これも重複してしまいますが、間違いなく引き籠りの人生になってしまうんだろうな・・・。(-_-;)
最先端のレーザー手術も、完璧な根治まではいかないようですね・・。
あくまでも、抑えるのが目的なので、手術後も決して調子に乗らず、真面目なライフスタイルを送っていかなければいけません。

眼科医から言われました。

「手術では、患者さんによりますが、なかには気絶する患者さんもおります。
その場合は、手術が中止になり、延期することもあります。」と。(-_-;)

「まあ。めったにありませんが。」

少しビビった自分でしたね。(-_-;)

後は、心臓関連の検査を3度行いましたが、退院前日に主治医から知らされたことによりますと。

「まだ発症はしてませんが。将来、膠原病になる可能性は拭えません。」

やはり親父の子なのでしょうかね?


退院まで。毎日翌朝が来るのが待ち遠しかった・・・。
とにかく、朝が来るのが長くて長くて・・・。夜中に何度も目が覚めたなぁ・・・。
暇だから、日に何度も歯磨きをした。髭剃りも身嗜みを整えるために欠かさなかったし。

病院食の量が少なくて、食べている最中にさえお腹が鳴る始末・・・。
珈琲しか胃袋に入れるものがないので、何杯も飲んだなぁ。
1階にローソンと、Tully's 珈琲の店があるが、早く元気になりたい思いが強いからなんでしょう。
決して、無駄食いはしなかった。当たり前だけどね。
空腹は血糖値が落ち着いてから。味覚の復活と共に現れてきたんだけど、味覚の完全復活のお陰で、病院の薄味の食も美味しくて美味しくて。
Tully's 珈琲にはよく行ったな。やはり美味しいですね。日替わりの本日の珈琲が楽しみで。



見るだけでカロリーが低そうな、病院食(糖尿食)

何枚か画像を御覧下さい。



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朝食。

白米 185 g 薄くて塩分の殆どない,豆腐が少々入った みそ汁。 野菜のお浸し バナナが 1/2 本。 名古屋牛乳 200ml
大好きな、たいみそをご飯に付けて。




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昼食。

白米 185 g 味付け豆腐(超薄味) お浸し  豚肉のステーキ(油分殆ど無し)

このメニューは嬉しいです。豚肉のステーキは、噛めば噛むほど味が出てきました。
糖尿食としては豪華で、よく記憶していますね。(笑)





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晩御飯。

白米 185 g  ほうれん草のお浸し  インゲン・ナスビのお浸し  麻婆豆腐

入院が3週間。このメニューが1番嬉しかったなぁ。
まさか?麻婆豆腐が病院食で出てくるとは思いませんでしたから。
勿論、味付けは薄いですが。それでも十分過ぎる美味しさに仕上がってましたし。


毎回、量が足りなくて。入院中はお腹を鳴らしながら耐えておりましたが。
栄養士さんって凄いですね。同じようなメニューでも、微妙に違っておりますし。
薄味なのに、こんなに美味しい。
文句ばかり言ったら罰が当たりますね。(笑)

入院中はお世話になりました。ありがとうございます。
でもね。病院食で人気の高かったと伺った、茶わん蒸しを1度食べてみたかったなぁ。(笑)



入院中の全ての検査も終え、退院前日の夕方。主治医の先生が常駐する糖尿内科へ。
これまでの検査結果。そして退院してからのライフワーク等の説明を細かく伺いました。

個人的に危惧していた、癌や脳梗塞の症状はなし。
腎臓は正常値。(これは嬉しかった!) 血圧も異常なし安定しています。

インシュリンは細かく検査をした結果。膵臓から僅かながらも出ておりますとのこと。
これにより。朝・昼・夕・晩の4回。
自分で打っていたインシュリン注射の投与が、晩の1回だけに減ることに。
仕事中の注射義務が無くなって、大変ありがたいことになりました。  ※ 只。いつかは出なくなりますが・・・。

血管が細く硬くなっているそうです。所謂、血管年齢で言えば、70代の方と同じだそうで・・・。
これは血流が悪くなり、詰まりやすくなる・・・。
主治医曰く、運転の仕事は、正直薦められません・・・。出来れば事務仕事に徹してもらった方がいいです。との言葉・・・。
熱いお風呂の入浴は駄目。トイレで力むことも駄目。 ※ 慢性便秘ですので薬を頂きました。



「申し上げておきますが・・・。」

自律神経が正常ではないので、いきなり気を失って倒れてしまうこともあります。」

「そのままお亡くなりになる場合も、正直ありますから。」


最後に大きな釘を刺されました・・・。

死の宣告をされたようで・・・。ショックでしたね。(-_-;)(-_-;)(-_-;)


「無理だけは決してしないで下さい。今、1番怖いのは低血糖です。

転ばないように気をつけて。

「血糖値はある程度高くても今は構いませんので。」


主治医の先生にお礼を言い病床に戻りました。結構疲れてしまった自分でしたが。
晩御飯を済ませ、いつものように自動販売機があるデイルームへ。

熱い珈琲も美味しいですが、ここから眺める夜景が綺麗で。
目の保養にもなるし気持ちも晴れます。
15分程座っていあのかなぁ。ボチボチ部屋に戻ろうと。ゆっくり歩きだした自分でしたが。

退院の前夜。それも、ナースステーションの真ん前で、足が縺れて転倒してしまったんです・・・。(-_-;)

慌てて飛び出してきた看護師さん達。
あっという間に車椅子に乗せられ、決まりだからと、CTスキャンを撮る為1Fに猛ダッシュ!
頭は打っておらず。大丈夫ですと言っても、決まりですからの同じ返事でしたが。

夜分遅くに、CTの担当者が病床に訪れ、「問題ありませんでした」と報告してくれましたが。

確かに当日はよく動きましたね。自分でもオーバーワークだとは思っていました。
階段の上り下りを初めて行ったけれど、正直きつかった・・。

主治医の先生から、「転ばないように!」と言われたその晩に転倒するとは・・・。
転ぶ瞬間、左側にある手摺に掴まれたこと。滑りましたが、かなり衝撃がやわまった。
右手で柔道の受け身を取って、衝撃を弱めると共に、頭を打たずに済んだ。
右側の顔面を少し打ったけれど、大したことなかった。
でも。何事もなくて良かったなぁ・・・。

おとなしく最後の晩は就寝することに・・・。



相当疲れていたのでしょうね。朝まで爆睡しちゃいました。
こんなことは入院してから初めてのことでしたが。やはり解放感もあったのでしょうね。
最後の朝食を終え、帰路の準備を整え始めます。

思えば3週間でしたが、たくさんの出来事が一気に集中してきちゃいまして・・・。
救急車で運ばれた土曜日夜。入院前日の日曜日。入院時の記憶がない・・。
仕事の段取りをしたつもりでいたが、メモ帳を見ると、ミミズがはったような文字で書かれていて・・・。
書いた自分が読めない・・・。
自宅のトイレまで一人で歩いていけず、途中、椅子に座って休憩する始末・・・。
炭酸コーラに白くまくんアイス。これしか口に出来なかったなぁ。
仕事に関しては退院してから5日掛かってまとめ上げました。
入院時に頂いた2度の外出許可も、時間が全く足りなくて中途半端でしたから・・・。
でも、時間に余裕があれば何とかなるものですね。
全部繋がり、完璧に残っていた事務仕事も完了させることが来ました。

今回の入院生活。インフルエンザからの感染症。合併症は、いい機会でした。
遅かれ早かれ症状は現れただろうし、もっと大変な結果となっていたかも知れませんでしたから。

親父の死は本当に残念で仕方がありませんでしたが、苦しむ姿を目の当たりにして、早く楽になれて逆に良かったのかも知れません。
親父の死に目にも合え、遺言も聞くとことが出来て託されましたし。
親父の死が、少々失われていた兄弟関係も完全修復させてくれましたし。

たくさんの萱方にお世話になりました。
担当してくれる主治医の先生。看護師さん達。家族の皆。親族や友達達。

たくさんお掛けした迷惑を、慌てることは出来ませんが、ゆっくりと手間暇を掛けてでも返していきたいと思っております。

まだまだ現実は厳しい・・・。
歩くことも直ぐに疲れてしまいままならない現状です。
筋肉をつけ体重を増やすことが近道ですが、決められたカロリーでは、時間がかかりそうです。
50歩100歩。まさに日進月歩。亀の歩行で1歩1歩確実に進んでいくしかありません。

頑張りますよ!
いつかは完全復活を目指して。



お世話になった皆さん全員に感謝致します。
ありがとうございました。





















by aki23star | 2018-03-24 19:57 | 糖尿病