難しい
社員もいれば外注さんもいる。
毎日仕事をやって日銭を稼ぐ我々の業界。
ところが昨年末から土木建築関係の仕事は非常に厳しい状態である。
今思えば、あんなに余裕(仕事の内容)な年末は初めてだったし。あれが始まりだった。
得意先は、おかげさまで大手を含め何軒かお付き合いさせていただいている我社。
いつ潰れるか心配しながら取引するような得意先ではない。
が、 それでも仕事量は例年と比べると少ない。
現状は得意先が何軒もあるから仕事が回っている状態である。
来週からまた一人社員が増える。
その人のことは以前から知っているが、真面目で几帳面。手先が器用で仕事を休むこともない。なんでもやれる男である。
会社を経営する側にとっては大歓迎したい人間である。
しかし、社員が入ることによって、現在仕事を回している外注さんの仕事がなくなる。
我社専属。彼は所謂一人親方であるが、当然仕事は真面目だし、任せられる人間でもある。
会社を経営していると、利益を上げることがまず大切なこと。
例えば、社員一人を使うと単純に、1日あたり 約50%以上の利益が会社に入ってくる。
しかし、外注さんを使っても、1日あたり約10%くらいの利益しかもたらせてくれない。
これが年間となると大きな数字になってくるんだよね。
他の同業者仲間(社長)たちからはよく言われる。
ちょっと出しすぎなんじゃない?って。
しかし、「頑張ってくれているから還元することも考えてあげないと」。
これが今までの自分でした。
しかし何でも値上げの世の中。油もひどいくらいの値上げだし。
この世の中をなんとかして乗り越えていかないといけない!
経営者側の立場なら誰もがそう考えると思う。
専属の外注さん。はっきり言うと待遇は他よりもいい。
自分が言うのは何なんだけど、外注単価は他より1日あたり3,000円高い。
駐車場代も取っていないし、1か月分の外注費を前払いしてあげている。
仕事は8:00~17:00までが一般的。勿論早く終わっても1日分の金額は払っている。
彼(外注さん)が我社に初めてきたときにきちんと話をしたが、
「うちは早く終わればそのまま帰宅してもいい。1日分はきちんと支払うから」。
しかし、「その分、残業代は出せないし、請求もしていないから、そこは理解していただきたい」。
きちんと話をしていたのだが、先日届いた請求書には1時間×2 の残業代が請求してあった。
それも両日とも18:00前に作業が終了しているのに。
一応電話で確かめたが、「18:00近かったから」と言う返事。
細かい話でもめるのも嫌だったので、「今回は俺が払う」。と言い電話を切った。
経営者側の立場から言うと、外注さんの考えていることが理解できない。
ここまで優遇しているのに何で?と思う。
13:00に作業が終了しても1日分を支払っている自分。
昨日今日と仕事をあえて回さなかった。ちょっと引っかかる点があったからだ。
そしたら案の定。電話が入った。
「メインをやりつつ他所の仕事も繋ぎでやってもいいですか?」と。
やはりな・・・。
いくらもらえるんだ?って聞いたら、我社より1日あたり3,500円も安い金額だった。
3,500円×25日=1ヶ月 87,500円の差額が生じる。
わかった。
それで良ければやってみろ。そう思った自分。
こんなこともあったことも事実だし、これからのことを考えたらやはり社員を雇うほうが得策かなと思った。
外注さんは少しずつ切っていくしかない。
目の前のことより目の先に目を向ける。これは鉄則なはずなんだけどね。
いろいろ考えたが社員を増やしていく方向に決定。
今はみんなが苦しい時代。
俺はこれからも得意先を増やし会社を広げていく!
考え方を少し改めつつ。
おかげさまで大きな物件も始まってきた。やはり大手と付き合っていると仕事量が違う!
今は苦しいけど、先は明るいんだから。俺には自信がある!
しばらくは仕事中心の生活になるだろう。これも仕方なし!